空き家問題と対策
京都府の空き家数は2018年時点で17.2万戸と、全国で14番目に空き家が多いエリアです。また、古くからの建物が多く残っており、古民家に住みたい方にも人気があります。
皆さんが抱えている空き家を活用したり、空き家を購入して活用したりすることができます。
当ページでは京都府で空き家活用や空き家探しをする際のコツを紹介。京都府の空き家事情も併せて解説します。
京都府における空き家問題の現状
京都府における住宅の総数は2018年時点で134万戸で、うち82万戸が京都市内あります。
そのため、京都府内の住宅分布は、京都市とそれ以外の市町村という形で見られることが多いです。宇治市や福知山市のような地方都市もありますが、人口・住宅数ともに京都市が突出しています。
以上の京都府内の状況を踏まえ、まずは京都府における空き家問題の現状を見ていきましょう。
京都府の空き家率
https://www.pref.kyoto.jp/tokei/monthly/tokeikyoto/tk2019/tktokushu201907.pdf
平成30年住宅・土地統計調査によると、2018年(平成30年)における京都府の空き家率は12.8%、約17.2万戸にのぼります。これは全国順位でいうと空き家率が第38位、空き家戸数が全国第14位になります。
1973年(昭和48年)からの推移を見ると、空き家率・空き家戸数ともには2003年(平成15年)まで分かりやすく増加傾向にありましたが、それ以降は微増または微減状態にあります。
京都府の市区町村別 空き家率ランキング
順位 | 自治体名 | 空き家率(%) |
---|---|---|
1 | 宮津市 | 27.4 |
2 | 綾部市 | 21.0 |
3 | 南丹市 | 19.4 |
4 | 福知山市 | 18.8 |
5 | 舞鶴市 | 17.6 |
6 | 京丹後市 | 13.7 |
7 | 与謝野街 | 13.5 |
8 | 亀岡市 | 13.4 |
9 | 京都市 | 12.9 |
10 | 久御山町 | 12.3 |
京都府内で空き家率が高いのは、宮津市や綾部市をはじめとする北部地域です。京都府は北部地域、中部地域、京都・乙訓地域、南部地域の4エリアに分けられ、エリア別の空き家率は北部地域が18.1%、中部地域は15.1%、京都・乙訓地域は12.7%、南部地域は9.0%となっています。
また、空き家数では京都市がダントツで多く、そのあとに宇治市、福知山市など住宅件数が多い市町が並んでいます。
京都府の人口増加
出典:https://www.pref.kyoto.jp/t-ptl/kodomo/omonadeta/omonadetatop.html#jinko
全国的な人口減少傾向にある2010年代になっても京都府の人口は年々増加しており、2020年(令和2年)には約734万人となっています。
住宅需要・住宅建築数も多いエリアとなっています。
京都府の住宅価格相場
不動産情報サイト・SUUMOに掲載されている物件情報を基に京都府内の住宅事情を見てみましょう。
京都府の住宅価格相場など
マンション
・売却価格相場:2,300万円 ・専有面積:64平方メートル(中央値) ・築年数:29年(中央値) |
土地
・売却価格相場:2,480万円 ・平米単価相場:18.9万円(中央値) ・土地面積:134平方メートル(中央値) |
一戸建て
・売却価格相場:2,480万円 ・平米単価相場:18.9万円(中央値) ・土地面積:134平方メートル(中央値) ・築年数:33年(中央値) |
京都府の一戸建ては建物面積・土地面積ともに100平方メートル以下と比較的狭いことがわかります。また、築年数の中央値も33年と比較的古いことが見て取れます。
京都市内に古くから建つ建築物が多いことがこれらの理由として挙げられます。
京都府の空き家に関する補助金や助成金支援制度
京都府で空き家を活用・購入する際に使える補助金・助成金などは、主に以下の3種類があります。
1.空き家の解体に関する補助金 2.空き家の改修に関する補助金 3.空き家の取得に関する補助金 |
補助金・助成金は各市区町村ごとに用意されている種類は異なります。金額や条件なども異なるため、市区町村ごとに調べる必要があります。
1.空き家の解体に関する補助金
空き家の解体に関する補助金は、舞鶴市や京丹後市などで実施されています。支給条件は各自治体によって異なりますが、倒壊の恐れがある場合や建物が老朽化している場合が多いです。
補助金額も自治体によって異なり、例えば、舞鶴市では上限30万円、京丹後市では上限20万円となっています。
2.空き家の改修に関する補助金
空き家の改修に関する補助金は、京都市をはじめ、綾部市や京丹後市など多くの市町村が実施しています。支給条件は市町村によって異なりますが、空き家活用や流通を目的としている場合が多く、地域活性化事業への利用が条件になっている場合もあります。
補助金額も自治体によって異なり、20万~50万円ほどの自治体が多いです。
3.空き家の取得に関する補助金
京都市や綾部市など一部の市町村では、空き家活用や定住促進を目的とした空き家取得に関する補助金も実施しています。いずれも支給には条件があり、継続して居住する意思がある場合や、年齢制限が設けられている場合もあります。
各自治体の空き家に関する補助金・助成金制度の調べ方
京都府内における市町村の補助金・助成金を調べるには、各市町村に直接問い合わせるのが早いです。京都府のWEBサイトで空き家情報を探そうとしても、情報の取りまとめがあまり行われていないため、欲しい情報を見つけるのが難しい状態です。
そこでここからは、補助金・助成金についての調べ方を紹介します。
調べ方①:各自治体に直接問い合わせする
一番早い方法は各市町村の窓口に直接問い合わせることです。電話で概要を聞いてもいいですが、直接窓口に行くとチラシや手引きなどを見ながら詳しく教えてもらうことができます。
空き家に関する条件は、物件によって異なる部分が多く、具体的に調べないと補助金・助成金の対象になるか分からないケースもあります。調べる際は登記簿謄本や建築確認書など住宅の情報が分かる資料を持参して窓口に行くのがよいでしょう。
調べ方②:情報サイトを参考にする
家で下調べをしたい場合は、まずは各自治体のWEBサイトで調べましょう。「市町村名+空き家+改修+補助金」のようなキーワードで検索するか、各市町村のWEBサイトへアクセスしてから、サイト内検索ボックスに「空き家」や「空き家+補助金」のようなキーワードで検索してもよいでしょう。
各市町村のWEBサイトには補助金・助成金の詳細な支給条件や支給金額などが掲載されているため、詳しい内容を知ることができます。
調べ方③:当社(アドルーム不動産)に相談する
当社では空き家に対する活用方法のご紹介や空き家に対する相談に対応しております。
LINEで気楽にやり取りできますのでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
いますぐLINEで相談